2013新年ご挨拶


1月4日(金)年頭挨拶 ケアハウスあいおい苑地域交流スペースにて
皆さん明けましておめでとうございます。創立10年に満たない社会福祉法人ひとつの会が総収入10億、職員数250名を超える法人になることができました。これはひとえに目の前にいらっしゃる皆さんの御蔭です。
さて昨年1年は皆さんにとってどんな1年でしたか。いろいろとお考えもありましょうが、もう過ぎた年を変えることはできません。
しかしながら、これからの先の未来は今、変える気があれば変えられます。
私が子供の頃、大人たちがこんな話をしていました。あの人はうまくやったものだ。運と時代が良かった。今からやったんじゃもう遅い。本当にあの人はラッキーだ。
そんな話を聞いて、子供心に私はいつも思っていました。じゃあ、この人はいつだったら始めることができるのか。後悔ばかり、愚痴ばっかり言って何で行動しないのか。そう不思議に思っていました。そういった話が飛び交う環境に私は幸運にもいたような気がします。私の周りには成功者もそうでない人たちも沢山いました。
さてひとつの会はどうでしょうか。ひとつの会の事業がスタートする竣工式のときに御挨拶された公明党の桝屋敬吾さんの祝辞を今でも鮮明に覚えています。その日はバケツをひっくり返したような土砂降りでした。その天候に例えて桝屋さんは、なぜこんな福祉政策が厳しくなった時代に社会福祉法人を立ち上げるのか。まさに今日の天気のような嵐の中を船出するのか。
そういった祝辞でした。祝辞というよりも警告に近かったような挨拶でした。こんな挨拶ができる桝屋さんは、山口県の民生部高齢障害課の課長としての経験もあり、福祉現場を知る数少ない国会議員だからこそいえる言葉でした。
まったくその通りです。高齢者福祉は措置費制度から介護保険という保険制度に変わり、民間参入が行われた時でした。もう少し早く、せめて5年早ければ補助金も多く、また経営しなくても運営だけしていればいいともで言われた時代でした。私も個人で借金をし、工面したお金をつぎ込まなくてもできたかもしれません。
もしやたらの話をすれば、まさに法人にとっても私個人にとってもとても良かったと思います。しかしながら私は逆だと思っています。厳しい時に起業したからこそ、歯を食いしばり苦難に立ち向かい、つぶれない為に知恵を出す。そういった法人こそ飛躍できると思っています。
今、世界の一流企業と言われる企業の中で長い歴史が有り、そして今なお光り輝いている企業はそう多くはありません。日本の企業の中で該当する企業があるとすれば、私はまずトヨタ自動車だと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、トヨタ自動車の前身は豊田佐吉氏が起こした豊田自動織機です。しょっきと言ってもお皿の食器ではありません。繊維を織る機械、つまり機織り機の織機です。
トヨタ自動車は息子の豊田喜一郎氏が中心となって設立した会社ですが、この親子はよく似た親子で、お酒を飲むと親子で「俺は織機で日本一になったる」「俺は自動車で日本一や」と日本一を連呼しつつ酒をくみ交わしていたというエピソードが残っています。なんとまあ、愉快な話ではありませんか。
機械製作技術という中心となる一本の本筋はぶれずに新しいものに常に挑戦し続ける。ここにトヨタグループの強みがあります。
さて、そのトヨタ自動車の船出はどうだったでしょうか?1933年自動車部品製造が起源ではありますが、物資がない戦時中はまともな物作りは出来なかったと思われます。そして終戦。これからと言うときにドッジ・ラインにともなうデフレにより経営危機に陥ります。
そんな幾多の経営危機を乗り越えてきたトヨタ自動車ですが、2007年3月期の決算で日本企業始まって以来の2兆円を超す経常利益を上げたニュースは日本全体に希望をもたらしました。
さらにトヨタは2006年アメリカの製薬会社ファイザーを抜いて研究開発費が世界一になりました。現状に甘んじることはなく常に進化し続けること、常に挑戦し続ける姿勢にトヨタ自動車の強みがあると思います。
現在、トヨタはロボット事業を将来の中核事業と位置づけ実際に事業化することを前提に積極的な研究開発が行われています。それがあの有名なトヨタパートナーロボットです。
近い将来、私たちの業界でトヨタの介護ロボットが活躍する日も近いと思います。
ご挨拶の冒頭で申し上げましたように私たち社会福祉法人ひとつの会はまだまだ若いスタートしたばかりの法人です。新人の強みは何か、それは失敗を遅れず常にチャレンジすることです。
あの世界に誇れる日本企業、トヨタ自動車ですら常に果敢にチャレンジしているわけですから、ひとつの会が今、何をしなければならないか是非とも皆さん分かって頂きたいと思います。そして職員一丸となって、まさにひとつになって頑張って参りましょう。

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