目標


中村博彦全国老人福祉施設協議会顧問が亡くなって2ヶ月たった。
改めて中村顧問に頂いた書籍を読んでみた。
その中に彼の回顧録があった。
「斜陽」の一途の中村家の跡取りとしてのプライドからか若い頃から反骨精神。
周囲の反対を押し切り政治の世界に出馬する。
何度も何度も失敗・・・・
失意のどん底の中で学生の頃教育実習にいった障害者施設での素晴らしい体験を思い出す。
障害を持ちながらでも一所懸命ひたむきに生きる子供達。
「政治は辞めた。これからは福祉だ」
そして福祉の道へ・・・・
一旦こうと決めて走り出すとすごい。
迷わない,ぶれない、まっしぐらに走る走る。
そんな人だった。
ある意味純粋で子供のようなところと、
逆に修羅のような激しく厳しいところと両面を持ち合わせた泥臭い人だった。
到底足下にも及ばない偉大な人ではあったが、
大きな大きな目標でもあった。
こんなことではいけないと思いつつもぽっかり空いた心の穴まだ埋められない。
もっと話しておけば良かった。
もっと教えてもらえば良かった。
もっと素直に接していれば良かった。
反発しなければ良かった。
今となってはどうしようもない。
頂いた書籍に
「人は心と心」内田芳明君へ
と自筆で大きく裏表紙に書いてあった。
今、この言葉が胸にしみる。

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  • 鳥居をくぐって。。。
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