自由の杜建設中


山口県で初めての木造建築の特養「自由の杜]がいよいよ来春オープンします。
なぜ今回木造建築にこだわったか・・・・・
それは床です。
僕が最初に作った施設の床はコンクリートの上にピータイルを張ったものです。
その当時の施設はそれが当たり前のように考えられていました。
しかし入所者にとってその床が凶器になります。
認知症の増加やADLの低下により転倒骨折が続出しました。
どうしたらよいのか随分悩みました。
かといって拘束し、自由を奪うようなことはできません。
それだけではなくて、働く職員さんたちにとっても腰痛の原因や疲労の要因になります。
つまり冷たく硬い床がお年寄りや職員さんたちの体を蝕み傷つけているのです。

そこに住む人にとっても、そこで働く人にとってもやさしい建物・・・・
それが夢でした。

その時思い出したのが外山義先生が設計された風の村。
「床に随分お金がかかってね・・・・」と言われたこと。
先生が亡くなられて月日が過ぎてしまいましたが、やっと夢がかないそうです。

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