正月早々

正月早々、こんな話で申し訳ないが、
今年に入ってもうお二人の方がお亡くなりになった。
お一人は前々から容態が悪く、
ご家族も以前から交代で施設に詰めておられた。
もうお一人は突然のことだった。
昨日も車いすにいつも通り座っておられ、
僕があいさつするといつものようにどうにか動く右手を上げて、
挨拶を返しておられた。
彼女は年齢からすると100歳に手が届きそうな年齢ではあるが、
予兆もなくいきなり今朝息を引き取られた。
まさに息を引き取られたという言い方がぴったりだ。
ご家族もさぞかし驚かれたことと思う。
最後まで頭脳は明晰で、
職員に対してもきちんと意見を言っていただけた。
以前、徐々に言葉や態度が乱暴になっていく新入職員に対し、
介護を受ける立場からの率直な気持ちを手紙で書いてくださった。
その手紙を読んだ職員は泣きながら彼女に詫びた。
彼女は泣きじゃくる職員の頭を不自由な手でずっと撫でてくださっていた。
ご家族にとっても我々職員にとっても思い出が尽きることはない。
合掌

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