2030介護離職による経済損失は9兆1792億円
近年、介護離職の話をよく聞くようになった。
僕の施設の職員さんたちの中にも、
どうしても親の介護が必要だからと退職する人もいる。
しかし本当にそれでよいのか・・・
2000年になんで日本で介護保険が制定されたのか?
アジアで初めての介護保険制度である。
それは1970年に日本は高齢化社会に突入し、
将来、現在のような高齢化社会になることを予測できたからである。
ゴールドプラン、新ゴールドプランと施設整備が始まり、
そして満を期して2000年に介護保険制度がスタートした。
23年を経て今、介護保険制度は国民にとってどうだったのか・・・
毎日のように介護に疲れて心中をする、
親を殺してしまったなどと益々深刻なニュースが流れている。
2050問題といわれ、
親の年金に頼って生きてきた家族は今後どうなっていくのか・・・
また現在働いている人たちが介護に携わっている、
いわゆるビジネスケアラーの増加。
あるデーターによると、
介護離職による経済損失は
2030年には9兆1792億円に上るという。
想像を絶する状況である。
しかしながらこの問題を支える我々がもう持たない。
特養の6割は赤字。
ホームヘルパーやデイサービス事業はどんどん閉鎖。
2030年まであと6年。
果たしてどうなっていくことやら・・・・
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