大谷翔平がエンゼルスにもどったら
WBC侍ジャパンの優勝の興奮が冷めやらぬ3月22日の午後、
東京の砂防会館にて全国老施協の代議員総会が開催された。
当初は淡々と総会は行われて行ったが、
最後に会長選選挙に話が及んだ時に大きく会場の雰囲気が変わり緊張感が走った。
近年の会長選挙とはならなかった幻の会長選挙、
さらに18年前に起きた全国老施協を二分した会長と副会長が争った会長選挙にまで話は遡った。
今でも僕はあの瞬間を忘れない。
会長候補者及び応援者が出馬の趣旨説明を行った後、全国の代議員が投票を行い、本当に数票の僅差で会長が勝利した。
しかしその後、遺恨は残り脱会者も多数出た。
僕も多くの友を失った。
それでも本人の意思に反して去らざるを得なかった友の引き留めに奔走した。
そして何人かの友が戻ってくれた。
しかし僕はその後しばらくは全国老施協から距離を置いた。
なぜそうしたかは今でもわからない。
でもどうしようもない心の衝動にかられ、そうした。
しかし数年後、多くの友が帰れるように動いてくれて再び全国老施協に戻った。
今年もあの時と同じように会長選挙が行われる。
しかし、もうあの18年前のようなことは二度とご免だ。
悩んだ末、思い切って代議員総会で僕はWBCの話をみんなにした。
大谷翔平の大活躍のおかげで日本は優勝できた。
しかしWBCが終われば大谷翔平はロサンゼルスエンゼルスに帰っていく。
その時、WBCで日本に負けたエンゼルスのチームメイトは大谷翔平をなじるのか、非難するのか。
いやそんなことは決してない。
おそらくお前よくやったなあって言ってお互いを讃えあってハイタッチして終わり。
そして何事もなかったかのようにエンゼルス優勝に向け一丸となってメジャーリーグで戦う。
この会長選挙においても皆さん、是非ともWBCの選手たちと同様にフェアに正々堂々と戦って、
そして結果が出たら遺恨を残さず終わりましょう!
選挙が終われば全国老施協の仲間として大切なお年寄りを守るため、職員さんを守るため、
そして大切な職場を守るためにまた一丸となって戦いましょうと訴えた‼
会場は多くの拍手に包まれ、そして総会は終了した。
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