第51回日本救急医療学会総会・学術集会


先般、第51回日本救急医療学会総会・学術集会より講演依頼の招聘状が届いた。
なぜ僕のような門外漢に・・・と訝っていると、
かって僕が全国老施協の副会長をしていた時に
日本救急医学会高齢者救急特別委員会が関与されていた「高齢者救急問題を検討する懇話会」に参加していたことが要因だと分かった。
高齢者のACP(Advance Care Planning)人生会議ともいうが、
最後をいかに迎えるかという人生最後の重要な決定について、
高名な先生方と熱く議論したことがあった。
それは僕にとって至福ともいえる貴重な経験だった。
現在の日本において長く続く超高齢化社会は、多くの高齢者が亡くなる多死社会をも生んだ。
人生設計とは生きる計画と死ぬ計画である。
超高齢化社会の今、高齢者におけるACPをいかに考えるべきか
僕にとってこれから取り組まなくてはならない大きなテーマが懇談会でできた。
近年、救急車の出動が頻回に起こり、本当に救急車が必要な人に対応できないケースの発生が社会問題となっている。
とくにDNAR(do not attempt resuscitation)の指示があり心肺蘇生を行わない意思決定がなされている場合等、老衰やがん末期で救急医療を必要とは考えていない人たちの選択とどう向き合い受け入れるのか。
早急な対応が必要な大きな大きなテーマだ。
講演依頼に身が引き締まると同時に今回、僕のようなものに招聘状を送って頂いた日本救急医療学会に心から感謝申し上げる。

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