王子再び
今回、王子の母上をお引き受けすることになりました。
王子の父上、母上ともに高校時代大変お世話になりました。
あの当時、ほとんどの大人たちがフォークソングに眉をしかめる時代、
僕たちのバンド活動を大きな目で暖かく理解をしてくれ、
沢山の支援をしていただきました。
また、高校生の僕たちを一人の人間としてきちんと見てくれ、
そして沢山のことを教えてもらいました。
感謝の気持ちは、
いまでも心の中に沢山あります。
大恩ある母上に少しでもお返しができればと思います。
お二人は晩年、山口市とスペインのパンプローナ市を、
姉妹土地として深く結びつけることに情熱を燃やされました。
残念ながらお父上はパンプローナ市でなくなられましたが、
常に夢を追い続ける、
まさに生涯青春まっただ中の青年であり続けた、
数少ない人でした。
ずっと昔、なぜパンプローナに行きたいのか尋ねた事があります。
その時父上はこういわれました。
かって山口にザビセルが西洋文化をもたらした。
その恩に少しでも報いたい。
「人のために走れ」
まさに僕と同じ思いだったのですね。
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