山口市介護サービス提供事業者連絡協議会本部研修会
去る12月14日僕が会長を仰せつかっている(まさに仰せつかっています)
山口市介護サービス提供事業者連絡協議会の本部研修会が開催された。
今回は「NHK東日本大震災ドキュメンタリー『追い詰められた高齢者たち』の取材を通して」、
というテーマでNHK制作局文化番組ディレクター森田健司氏に講師をお願いした。
番組を見た当会の松永研修委員長が感動し、
森田氏に手紙を書いたことから今回の研修会が実現した。
森田氏の講演の中で福島県の二つの養護老人ホームの震災原発事故への対応が論議された。
ひとつは南相馬市「高松ホーム」の話。
施設に大きな被害はなかったが食糧備蓄が限界、原発への懸念から避難を決意。
しかし半数以上が重度の認知症や要介護4以上であるため一般避難所への避難への危機感から同一施設への避難を検討。
山形県の国民休暇村集団避難。
宿泊費等1日30万円は施設長が負担。
その後、受け入れ先を探しては集団で避難。
8月に避難勧告が解除されホームへ戻る。
もう一つの例は富岡町「東風荘」。
高松ホーム同様、施設に大きな被害なし。
近隣の集会所避難後、郡山市の多目的ほーる「ビッグパレット」に集団避難。
自力で入所者の受け入れ先を探す。
現在14施設6病院にお世話になっている。
どちらの施設が正しい対処をしたかなどは論じられるものでは断じてない。
ただ今回の2施設は大きな被害がなかったことから、
援助の網の目から漏れてしまった。
施設長の判断だけがすべてにならざるをえなかった。
どちらの行動も僕の胸をえぐった。
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