ラーメン二郎
三田のラーメン二郎。
慶應義塾大学に寄り添うようにお店がある。
かって立ち退きになりかけたときに慶応生を中心に猛烈な反対運動が起きた。
ラーメン二郎のラーメンはラーメンではない。
ラーメン二郎という食べ物だ。
学生たちに安くて美味しくて栄養たっぷりのものを食べさせたい。
その想いがいっぱい詰まっている。
お店はお世辞にもきれいとは言えない。
狭くて汚い。
麺はすざましい量で手打ち麺だがうにゃうにゃ。
野菜もたっぷり。
さらに野菜の「増し」も「増し増し」も無料。
チャーシューはご覧の通り一枚がとんかつくらいの分厚さ。
それが二枚も入っている。
麺少なめを頼んだが食べきれなかった。
スープは醤油味でうまい。
いつも行列が出来ているがおとなしくみんな並んでいる。
10人も入れば店は一杯だ。
席を譲り合って一人でも多く入れるように客が配慮する。
食べ終わったらカウンターをきれいにふいて、
どんぶりを返す。
当然のように客が協力する。
そうしたくなるような雰囲気がこの店にはある。
にこにこしながら一生懸命ラーメンを作るおいちゃん。
お客がかわいくてしょうがない・・・そんな気持ちが伝わる。
なぜかおいちゃんにまた会いたくなってこのラーメンが恋しくなる。
一杯600円。
とても儲かるとは思えない。
思いやり・・・・・
福祉と同じ心がここにある。
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