兄弟の絆

僕の手元に一枚のはがきがある。
安倍元総理から弟の岸信夫防衛大臣がお世話になったとのお礼が書いてある。
平成17年新春のはがきであるから15年も前の話だ。
山口県出身の総理大臣は全部で9人である。
その中でも僕が生まれてからの総理大臣といえば、
岸信介、佐藤栄作そして先日退陣された安倍晋三元総理の3人が僕の中では大きい。
言わずと知れた岸・佐藤のお二人は兄弟である。
そして安倍晋三元総理の祖父上が岸信介。
岸家、佐藤家、安倍家は同族である。
この現代長州御三家は僕たち山口県人にとっては恐れ多いのだが、
この手元にあるはがきに書かれた
「信夫が大変お世話になりました」のひとことに、
僕は愛おしさを感じ、且つ強く胸を打たれる。
お兄ちゃんが弟のことを気遣う、
ただそれだけのことに、お二人の背景を考えると涙が出そうになる。
岸信介防衛大臣は、子宝に恵まれなかった岸家に幼くして養子に出された。
自分が養子であったということを知ったのは大きくなってかららしい。
そして安倍元総理の任期を残しながら身体的理由での二度目の退陣。
さぞかし無念だったと思う。
しかしここにきて弟である岸信夫氏を前面に押し出した。
いろいろという人は言うかもしれないが、
岸信夫氏は兄に負けず劣らず、間違いなく政治家として一流である。
僕は今、世界が混乱し先が見えない混乱期に出現した麒麟だと思う。
これからの日本をしょって立つこともできうる人物だ。
防衛大臣という要職で大変だとは思うが、頑張って活躍していただきたい。
思いっきりエールを送りたい。

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