国立医療病院管理研究所
僕にとってとても大切な友達がいる。
かって勉強した国立医療病院管理研究専攻科の仲間たちだ。
今年は同窓会を山口県でお引き受けする。
一日千秋の思いで来山を待っている。
しかし今年、残念なことがあった。
今まで出席率100パーセントであった福島の仲間が欠席することになった。
欠席原因は原発事故だ。
彼は若くて優秀な病院管理職員だ。
当然、病院でも重要なポストにいる。
しかし家族のために福島を離れる決断をした。
彼の決断はとても重いものだと思う。
福島に生まれ福島で育った生粋の福島県人。
彼の話す情緒のある暖かい福島弁が僕は大好きだ。
彼も故郷を誇りに思っていた。
その彼が一家で福島を離れる。
何でこんなことが起こるのだろう。
行き場のない怒りが僕を襲う。
福島には認知症仙台センターの仲間が2名いる。暮している場所は原発事故の地域からずいぶん離れているのに、福島県人だということで他県の方々が心傷つく言葉を浴びせかけているとのこと。それが残念でならない。人の心の奥底にある まごころ を信じたい。