第31回中国地区老人福祉施設長研修会
去る9月4,5日と山口県が引き受けで中国地区老人福祉施設長研修会が湯田温泉で行われた。
今回、「地域包括支援システムにおける老人福祉施設の役割」というテーマでのシンポジュームで、
僕はパネリストとして参加した。
厚生労働省が強力に推し進めている地域包括支援システムではあるが、
発表当初から賛否両論どころか批判的な意見が多かった。
たしかに全国一律にシステム化すること自体が乱暴すぎる。
都市には都市の、田舎には田舎のシステムがあるべきだ。
もっと柔軟に各々の地域でのシステム構築にゆだねるべきではないか。
しかも広域型老人福祉施設の役割が組み込まれていない。
草創期から脈々と構築した大きな社会的資源を持つ広域型老人福祉施設にこそ、
大いに役割を義務づけるべきではないかと思う。
交流会では金子みすづの詩を歌い続けている山口のミュージシャン、
「ちひろ」さんによるミニコンサートがおこなわれた。
食事をおあずけ状態でのコンサートではあったが、
どんどんみすづワールドに引き込まれて、
終わりにはもっと聞きたいと感じた。
また記念講演ではダンスチーム関西京都今村組の今村克彦氏の講演だった。
実は僕はこの講演を前から楽しみにしていた。
社会から逸脱したやんちゃな子供達を集め、
いや集めというよりも子供達の方から集まってという方が正解と思うが、
ダンスを通じてもう一度輝かせる。
そんな活動をされている。
自分の心に忠実であるが故に教員の年金がもらえる25年を1年早めて、
24年間で教員生活に終止符を打つ。
そしてやんちゃで自分のパワーに振り回されてどうしようもない子供達の渦中に入っていく。
話を聞いていると涙が止めど無く出て大変だった。
「人のために走れ」
実践されている人がここにもいた。
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